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#067 ストレスからの解放

ストレスとは


 

私達が何気なく普段使用している「ストレス」。

 

でもストレスは、もともと工学用語です。

 

 

物体に力を加えると、形が変形します。

しかしその時、物体は元の形に戻ろうとする力が生じます。

 

 

これは応力とか、反作用と呼ばれます。

これがストレスです。

 

 

物体を変形させる為に加えた力、物体が元に戻ろうとする力によって、緊張状態が生じます。

 

この緊張状態を「ストレス状態」と言います。

 

 

 

ここで疑問が生じてきます。

 

普段よく使う

 

「あの人と居るとストレスだ」

 

「部長に説教くらってストレスがひどいよ」

 

「九段下の駅へ向かう人の波が多くてストレスが・・・」

 

等と使っている使い方は、正しくないような気がしませんか?

 

 

 

ストレスとは受けた力に対して『反発する力』のことです。

 

 

上で書いたような内容は、自分が受けたストレスについて述べていますよね。

 

つまり「不快」だと。

 

 

「不快」を受けたのは自分ですから、この不快に対して「反発している力」は・・・なんでしょう?

 

 

 

そう!

自分の心や体なのです。

 

 

ですから、ストレスによって病気が発症してしまったり、精神を壊してしまったり、その症状は人それぞれ色々な箇所に色々な形で出て来ます。

 

 

シンジくんは、「逃げちゃダメだ!」の前後に、手をグッパグッパします。

 

シンゴくんは、「ど~ん!」とラブを注入します。

※古すぎて誰もわからないかもw

 

 

ストレスの出方は、人それぞれなのです。

 

 

 

 

 

 

 

自分が一番、自分を虐めている


 

ここで、脳はある事を考えます。

 

意図せず、外からストレスを受けた場合、もしも耐えきれなかったら…。

 

 

そのまま死んでしまうか、精神が崩壊してアスカのように「汚れちゃった・・・」と言って、外でお風呂に入ったりすることでしょう。

 

 

 

 

では、どうするか?

 

 

耐性を付けておけば良い!と「脳」は考えるんです。

 

 

つまり、自分が一番ストレスを与える存在になるのです。

 

 

 

他の誰かが

「いや、大丈夫だよ!きっと何とかなるよ。」

 

と、言ってくれても

 

「そんなはずは無い!だってコレまでも云々かんぬん・・・」

 

 

 

そう言って、自分が自分の事を一番認めてあげよう、励まそうとしないのです。

 

これにはメリットがあります。

 

 

 

周りから言われる、希望的観測が「もし」実現しなくても

 

『やっぱりね!思った通りだった!!』

と耐性を付けておけるんですね。

 

 

いわゆる、予防注射です。

 

 

自分が一番自分の事を虐め(イジメ)ているんです。

 

自分虐めをやめたら楽になる・・・けど

 

 

だったら、自分を虐めるのをやめたら良いじゃないか!

そう思いますよね。

 

 

 

まったく、その通りです。

答えはシンプルなんです。

 

 

でも、怖いんです。

 

そうする事によって、「もし」その期待が裏切られたときが。

 

だから、必死にしがみついて居ます。

 

 

 

周りから見たら、足が付く深さの川の真ん中で、生えている木に必死にしがみついて居るように見えます。

 

だから、周りから

「大丈夫だよ」

 

「手を離しても足が付くよ」

って言っても

 

「いぃ~や!きっと手を離したら、大変な事になるんだわ」

と、男であろうが急に女言葉になってしまうんです。

 

 

これまでの経験から、かもしれませんが、「きっと悪い方向になる」という事を信じているんです。

 

だって、「自分はいつも運が悪いから」と。

 

 

 

過去の経験から、この経験もきっとソウなると信じて疑わないのです。

 

これを、本人は法則のように感じています。

 

 

 

でも法則の場合は、この「村長の頭の中」でも言っているように

「立場や見方が変わっても、結果が変わる事がない」

事を、法則と言います。

 

 

あの時に起きた車の事故と、今回運転する事は、決してイコールではないのです。

 

あの時に振られた彼女と、同じようにアプローチしたとしても、決して同じ結果になるとは限らないのです。

 

なぜなら、法則じゃないから。

 

 

 

 

 

 

 

さぁ、自分を解放しよう!


 

もう、ストレスの耐性は充分に付けたはずです。

 

これ以上、自分を虐める必要はありません。

 

 

最悪の事を想定しておく事は重要ですが、最悪の状態になる事を信じている必要はないのです。

 

 

あの時とは違うのだから。

 

 

さぁ!周りからは

「その手を離せば、楽になるよ」

 

という声がかかっています。

 

 

 

いきなり手を離せなければ、指を1本ずつでも良いから、離してみましょう。

 

「でも離したら、あの人みたいにすごいスピードで流されちゃうんだわ!」

 

って思うかもしれません。

 

 

 

でも、よ~く見てみて下さい。

 

その流されている人は、苦しそうに流れていきますか?

 

流れに身を任せているだけでは?

 

 

 

そして海までたどり着いて、コッチへおいでと手を振っていませんか?

 

 

おわり