2012年の夏、CERN(セルン)でヒッグス粒子発見の報告がされました。CERN(セルン)とは、スイスのジュネーブ郊外にある素粒子物理学の研究機関の事です。
これは世紀の大発見なんです。
なぜなら、この素粒子は「最後の素粒子」だから(現科学が考えられる)です。
これは「基礎物理学」と呼ばれる分野で、万物の理論とされています。
つまり、素粒子から大宇宙までの「エネルギー」や「物質」の現象を、解明する事が目標です。
ですが、もし仮に解明できたとしても「全て」が解明されるわけではありません。
人間の感情や思考、生命、経済現象などの、因果関係が複雑に影響し合う分野は、基礎物理学だけでは解明できないからです。
でも、ロマンですよね~w
で、素粒子物理学の発展史は、素粒子の「標準理論」の数式としてCERNの裏庭の大きな石に書かれています。
物理学では、これ以上分割することのできない基本的な粒子のことを総称して「素粒子」と呼んでいます。
「標準理論」に含まれる素粒子は17種類もあります。
最後の素粒子であるヒッグス粒子は1964年に、その存在が理論として予言され、2012年7月4日にその発見が発表されました。
こんな話好きですか??
もしかして眠くなっちゃいました?
僕は好きなので、このまま続けますねw
既に長くなっていますが、この辺を細かく説明していくと、大変長くなってしまいますので、話しを言いたい事の方に路線変更します。(こんな話が好き!って人はコメントください)
1920年代に、イギリスのケンブリッジ大学で研究をしていたポール・ディラックという天才物理学者がいました。
ディラックは「数式の美しさ」に特に注目しており、「物理法則は数学的に美しくなければならない。」と考えていました。
ここで言う美しさとは、僕らが思う美しさとはちょっと違います。
物理学者たちが考える「数学的な美しさ」は「数式が対称的である。」ということです。
これを回転対称性とか、並進対称性とか、ローレンツ対称性とか、ゲージ対称性とかいうのですが、説明は省きます。
で、何だかんだでディラックは電子のもつ「回転対称性」と4次元時空が満たす「ローレンツ対称性」を同時に満たす数式を導き出します。
これが「ディラック方程式」と呼ばれるもので、これ以降、物理法則において「対称性」がいかに大切かが決定付けられました。
ある物理学者は、この方程式を見たときに、あまりの美しさに涙したのだとか。
ここで重要(やっと今回言いたい事に繋がりますが)なのは、数式における「対称的」というのは「視点が変わっても数式の形が変わらない」事、つまり、「見る人の視点が変わっても性質が変わらない」という事なのです。
これがスゴく言いたかった!
「見る人の視点が変わっても性質が変わらない」のが、物理法則では重要であり、この世はこの事で成り立っている、または、この性質で満たされている、という事なんです。
このような事に気づくと、我々の人間関係やビジネス上では非常におかしな点が多い事が分かってきます。
2008年にノーベル物理学賞を受賞した南部陽一郎先生の「自発的対称性の破れ」という理論があります。
数式に対称性があっても、そこから導かれる実際の世界の現象には対称性がなくても良い。
という事が現在では分かってきていて、世の中は対称性なのか非対称性なのかワケが分からなくなりますが・・・。
でも、「見る人の視点が変わっても性質が変わらない」って、なんか良い言葉じゃないですか?
美しいものを見て理由なしに「美しい」と感じる事はあります。
自然とか特にそう。
いわゆるパワースポットとか行くと、なんかジーンと胸が熱くなります。
綺麗な夕日を見たとき等、美しいと感じる事には、「これは美しい」と教えられているわけではないのに、何か感動を覚えると思います。
ストレス社会で日々過ごしている分、こういう感覚を大事にしたいですね!
で、オチはありませんw
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てるみん (木曜日, 23 11月 2023 11:19)
科学のお話聞きたいです。またの機会によろしくお願いします。