#029 森羅万象【考え方】

もともとはカオス（混沌）の状態であったが、カオスの中から光に満ちた気（陽）が上昇し天となり、重く濁った暗黒の気（陰）が下降して地となった。

森羅万象、ありとあらゆる事物は、この陰（いん）と陽（よう）の観点に分類されるとしたものが、陰陽思想です。

かの仏陀も言ってます。

「人間が区の世界を理解した時に慈悲を感じ、慰めと救いの手を差し延べられる。他者と同じ苦しみを感じる事が出来る故に、他者の運命に関与できる」

と。

『陰極まりて陽に転ず』という事ですね。

やっぱり仏陀のように悟りを開いた人は言う事が違います。

ってことは、NARUTOのマダラさんも悟ってた？

「一つの神が安定を求め陰と陽に分離した。相反する二つは作用しあい森羅万象を得る」　

森羅万象とは、この世の全てです。

それは相反する二つの作用によって得られる、と言っています。

（シランケド）

この世は相対性や二極化、相反するもので成り立っています。

陰と陽、幸と不幸、男と女、成功と失敗、ヒゲとボイン・・・等々。

どちらかだけではダメで、どちらも必要なのですね。

以前は、この陰陽太極図を見ても「昔の中国映画で（霊幻道士）見たマークだなぁ」とか、「韓国の国旗に似てるなぁ」くらいにしか思いませんでした。

でも今見ると、コレ本当によくできてるなぁって思います。

絶好調が極まると落とし穴があるように、絶望の果てには一筋の光があるように、どんな時にも注意や救いってあるんだなぁって思います。

そして私たち人間は、この中をクルクルとまわってるんでしょうね。

どちらかに寄りすぎてはダメ

本来はクルクルまわっているはずなんですが、陰にばっかり居るのが好きな人、何かにつけて陰に結び付けて考える人が居ます。

どんなに「あなたってスゴイよね！」って言われても、

『そんなはずない！きっと失敗する事を望んでるんだ。』とか、

「カッコイイ・綺麗だね」って言われても、

『そんなはずない！きっと本当はブサイクだと思っているはずだ。』と考えて、そうである証拠集めに必死になる人が居ます。

悪い事を想像して行動するので、悪い結果が得られます。

そこで安心するんです。

「ほお～ら、やっぱり！そうじゃなかった。危ない危ない。」って。

ええ、よぉ～く分かりますよ。

私もかつては、陰にドップリ浸かってましたから。

何でも悪く考える″クセ“が付いちゃってるんです。