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#022 先を見通す力【マインド・考え方】

 

突然ですが…

 

アナタは新興勢力ですか?

それとも旧勢力ですか?

 

今は経済的に混乱の極みの状態だと思います。

これは世界的にです。

 

こうした混乱期は、さながら平安末期、戦国時代、明治維新の状況に近いと思います。

 

 

 

 

 

 

結局は新興勢力が勝つ


 

歴史を見れば明らかですが、歴史上これまで旧勢力が勝った試しはありません。

 

一度もです。

 

常に新興勢力が勝って、新しい時代を作ってきました。

 

新興勢力のリーダーとなる人物は、例えば織田信長や坂本龍馬のように、混乱期である「今」においては異端者であると言えます。

 

 

 

言う事、やる事が今の常識では理解されないからです。

 

今の常識に照らし合わせて考えれば非常識なのですが、時代が移り変わって振り返ると

 

「あの時代にコレを考えたのか!スゴイな」

 

といった新時代での常識になっている事が殆どです。

 

 

このように時代というものは、常に新興勢力が作っていきます。

 

しかし、その混乱期の真っ只中に居るときは、新時代の常識が普通の感覚では見えないのも、当たり前なのです。

 

 

 

 

 

 

 

大局を見る能力が必要


 

戦国時代に真田昌幸という武将がいました。

あの人気のある真田幸村の、お父ちゃんです。

 

 

真田昌幸は、それはもう凄く頭がキレる人物です。

 

 

数々の謀略を張り巡らし、戦国の世において小さな真田家を守りました。

 

 

しかし彼には大局を見る能力がありませんでした。

 

結局最後には、旧勢力に付いちゃうんです……。

 

 

頭がキレる事は重要です。

頭がキレる=知っている、という事だからです。

 

 

ですが、頭がキレるだけでは足りません。

行動するのは、もっと重要だからです。

 

 

この点において、真田昌幸は頭もキレて行動も出来る武将でした。

でも戦国の世を生き残れませんでした。

 

という事は、頭がキレて行動が出来ても、

 

「どこに身を置くか」

 

によって結果が変わってくるという事になると思います。

 

 

「あの人は、頭も良くて行動力もあるのに、いつも最後には失敗してしまう…」

そんな人って居ますよね。

 

これは運が悪い、ワケではありません。

 

 

大局を見る、つまり今後の流れを読む力が無い為に、身を置く場所を間違っているから最後には失敗してしまうのです。

 

 

 

 

 

 

 

若い人を見習って生きるべき


 

ゆとり世代とか、悟り世代とか、Z世代とか、若い世代の人を一つに括って言う事がありますよね。

 

私は、あの言い方は好きではありません。

 

 

彼らが、その教育やその世代を選んだわけでもないのに、一括りにされて区別されるからです。

 

 

 

「お前、ゆとり世代だからそんな事言ってるんだろ!?」

 

と思われるかもしれませんね。

 

 

「えぇ、気持ちは、精神的にはゆとり世代くらい若いつもりで居ます。しかし老眼に悩むオッサンです……」

 

ゆとり世代と一括りにするのは好きではありませんが、確かに我々のような昭和世代とは違う点が多いのも確かです。

 

 

私達のようなオッサン・オバサンは、突発的な事故や病気が無い限り、必ず若い人よりも先に死にます。

 

先に、この世から居なくなってしまうのです。

 

 

という事は、若い世代の人が最終的に勝つ事は、すでに決定されているわけです。

 

私達が居なくなった後の世では、今の若い世代の感覚ですら「古い」考えになっていきます。

 

当たり前ですね。

 

 

ですから、私達古い世代の人間は、『常に新しい世代を見習って』生きていかねば、どんどん生き難くなるのは必然なのです。

 

 

食うか食われるか?

よく言いますよね。

 

「食うか、食われるか?」

 

これは既に死語です。

 

 

高度成長期~成熟期に至るまでの、一つ上の世代の価値観だからです。

現在は違います。

 

「死ぬか、死なずに済むか?」

 

相手に勝つ、相手を食う、相手をやっつける、といった勝負ではないのが現在です。

 

 

今は生き残り競争です。

 

表面的に見て、負けたからといっても相手が勝った、とは限りません。

 

先の時代を見越し、そこに辿り着くまでどのように戦略・戦術的に戦い、

どのように生き残っていくか?

 

これが、これからの時代である成熟期~飽和期を生きていくのに必要なスキルなのです。