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#021 弱者の戦略【とか言いつつ小説風のゴミ】

 

PPAP、何年も前(たぶん2016~2017年くらい?)仕事でマレーシアに行ったとき、街中でPPAPのリミックスバーションみたいのが流れて、周りのマレーシア人がニコニコしながら歌っているのを見た。

 

 

まだ流行ってから、そんなに時間が経っていないと思ったのだけど、あの破壊力には圧倒されました。

 

 

 

ランチェスターの弱者の戦略でもあるように、弱者は兎に角目立たなければ戦いにならない。

 

それはマーケットシェアを持っていないからだ。

 

 

マーケットシェアを持っている強者には強者の戦い方があり、それは自由とは言えない。

強者であるが故に、自由に出来ない事もあるのだ。

 

しかし弱者は自由に、そのマーケットをかき乱す事ができる。

これが弱者の強みだ。

 

しかし世の中には、弱者の戦略を取らず、強者のやり方を真似ている弱者が多いと思う。

 

 

 

で、ここからが本題(笑)。

 

全然関係ないけれど、思い付いたのでPPAPを夏の終わりを匂わせる小説風仕立てで書いてみようと思う。

 

 

ちなみに今回の記事は、本当にくだらないので強く「閉じるボタン」を推奨しますw

 

得るものは何も無いです(*’▽’)

 

 

 

 

 

 

夏の終わりの出来事


 

あれは暦の上では既に秋だったが、まだ残暑厳しい夏の終わりを彷彿とさせるような日差しの日だった。

 

僕はジリジリと照り付ける太陽に、額の汗を拭いながら、どこか日差しを避ける場所が無いかと、街をフラフラしていたんだ。

 

もちろん、予定も無くフラフラしていたわけではない。

 

 

約束していた友達が、急に熱中症になったかのように僕にこう電話してきたからだ。

 

「だり~しぃ……、悪いけど今日は行かね。」

 

 

 

僕には彼の気持ちがよく分かる。

いやよく分かりすぎるといった方が良い。

 

なぜなら僕にも、こんな気持ちになる事はしょっちゅうだからだ。

 

自分で言い出した約束にもかかわらず、当日になって気分が乗らず、行かない為の言い訳を考える事は現代社会に生きる学生なら、一度や二度はあるはず。

 

僕はたまたま、この時その犠牲者になっただけの事だ。

 

もし僕が犠牲者にならなければ他の誰かが犠牲になっていたかもしれない・・・。

 

 

僕はそんな事を考えながら、暑さを凌ぐために家電量販店の屋根の下に避難した。

 

 

 

 

 

すると突然、1人のオジサンが音楽に合わせて踊りだしたんだ。

いや正確には、イカツイ黄色い恰好をし、頭がパンチパーマのサングラスをかけた風貌のオジサンだ。

 

 

僕は、「あぁ…あんな怖そうな人でも、この暑さで壊れてしまうのか…」

 

 

 

と、近年激しさを増している地球温暖化に、急に怖くなった。

 

 

するとオジサンは、何かボールペンを握って見せるような仕草をした。

いや実際にはボールペンは持っていなかったのかもしれない。

 

ただ、その時の僕にはボールペンを持っているように見えたのだ。

 

いや、実際に持っていたか持っていなかったかは、この後起こる事実の前では霧のように些細な事だった。

 

 

 

 

 

 

 

オジサンはこう言った。

「アイ・ハブア・ペ~ン」

 

僕はあまりの出来事に絶句した。

 

 

何とか言葉を絞り出そうとしたのだが、自分の意志に反して言葉は出てこない。

 

 

僕は何とか 「・・・ふ、ふむ」 と言うのが精一杯だった。

 

続けてオジサンは、もう片方の手でリンゴを持つような仕草をしたのだ。

 

僕は一体何が起こるのか、またオジサンが何をしようとしているのか、さっぱり理解が出来なかった。

 

 

「アイ・ハブア・アポ~」

 

またもや、突然きた!

 

僕はやはり 

「う・・・うん」というのがやっとだった。

 

 

もはや僕は暑さを凌いでいた事も忘れ、オジサンに釘付けになった。

 

 

 

 

 

 

するとオジサンは、小気味よくステップを踏みながら正面を向き、その両手に持っていた(ように見えた)ペンとリンゴを 「ぅうん!」と目の前で合体させた!

 

 

「アポ~ペン!」

 

僕には、もう何が何だか分からなくなった。

 

 

 

もしかして暑さの影響とは裏腹に、何か異次元空間に紛れ込んでしまったのか、とさえ思った。

 

そう思い周りを見渡してみたが、どうやら現実のようだった。

 

ただ分かった事は、周りの人達も僕と同じようにオジサンに釘付けになっていた、という事だ。

 

 

オジサンは続けて、また片手にペンを、もう一方の手にパイナップルを取り出した。

 

今度は僕も予想も免疫も付いている。

ちゃんとリアクションしようと、その時を待った。

 

 

 

 

 

 

 

オジサンは正面で、ペンとパイナップルを合体させるとこう言った。

 

「パイナポ~ペン!」

 

今度ばかりは、僕も準備は出来ていた。

 

 

ただ、先ほどの今なので頭の回転は付いていかなかった。

 

それとも夏の終わりの暑さのせいかもしれない。

 

 

 

僕は 「な、なるほど。」といった。

よく頑張った方だ。

 

もちろん僕もこれが正解だとは思わない。

いや、むしろ正解なんてないのかもしれない。

 

 

僕は、オジサンのその後の行動を見守るしかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

その後、オジサンはステップを踏みながら、先ほど言ったフレーズ

 

「アポ~ペ~ン、パイナポ~ペ~ン・・・」

 

と言い終わるや否や

 

 

「ペンパイナポ~アポ~ペン!」

と2回繰り返した。

2回もだ。

 

 

 

そのあと暑さも和らぎ、僕は家路へとついた。

 

いや、正確には暑さが和らいだのかどうかの記憶も曖昧だ。

 

 

あまりに衝撃的な事が起こったので、どの道をどう通って帰ったのか、記憶が定かではない。

 

 

2016年、僕の夏の終わりに突然起こった出来事。

 

今でも、あのフレーズが頭を過る。

 

それは甘く切ない、夏の白昼夢のような出来事だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

おわり

 

追伸

ね!ゴミだったでしょw