脳は否定語を理解できない、
って知っていましたか?
「〇〇してはいけない」
といったような否定語を理解できないみたいです。
言葉として理解できる・できない、という話ではありません。
潜在意識として脳は否定語を理解できないと言われています。
聞いた事ありませんか?
「酸っぱいレモンを、想像しないでください」とか、
「ピンクのクジラを、想像しないでください」ってヤツ。
どうしても酸っぱいレモンやピンクのクジラを想像してしまいますよね。
しかし、これは少し後出しジャンケンのような気もします。
と言うのは、脳は「酸っぱいレモン」と聞いた時点で、酸っぱいレモンをイメージしてしまいます。
それほど脳の処理速度が速いって事です。
その後に「想像しないでください」で、それを打ち消そうと処理をする、という手順です。
ですので、よく聞く「想像しないでください」は、脳の処理速度を考慮したトリックとも言えます。
だから「ほらぁ~、いま想像したでしょぉ!」って言うのは後出しジャンケンです。
しかし否定語で表現しない、というのは精神衛生上とても良い事だと思います。
鶴の恩返しに見る事例
「鶴の恩返し」が否定語で表現してしまったいい例です。
娘:「お爺さん、お婆さん、部屋の中だけは!部屋の中だけは、絶~っ対に!見てはいけませんよ!!」
爺さん、婆さん:「あ~見ないよ、見ないとも!」、「・・見ないよ~!」、「・・・見ないよ」、「・・・・・・み、み・な・い・よぉ」、「・・・!!」
鶴:「み~た~なぁ~~!!」
ダメ!って言われているものほど、したくなってしまいますよね。
見てはいけない!と否定語で言われても、潜在意識では否定語を理解できませんので、「見る」事に意識が集中してしまいます。
ダイエットに失敗する理由も、もしかしたらコレかも。
「食べてはいけない!」と心に決めても、意識は「食べる」事に集中してしまいます。
そういえばダイエット中って、やたら美味しい食べ物が目に入りますよね…。
まとめ
ですので何かを律する時ほど、肯定語で言いましょう!
「掃除は、いい加減にしちゃダメじゃない!」というのではなく、「プロのように綺麗に掃除しましょう!」と言われた方が前向きで気持ちがいいです。
子育て場面では、「ダメ!」というフレーズがたくさん出てきますので、より良い躾のためにも肯定的イメージで話した方が良さそうです。
思考が変われば、気持ちが変わる。
→気持ちが変われば、行動が変わる。
→行動が変われば、習慣が変わる。
→習慣が変われば、人生が変わる。
……と言われている意味は、そういう事なんでしょうね。
コメントをお書きください